ホーム > ホワイトビュー > 16万円ー数字から読み解く高齢化社会ー

16万円ー数字から読み解く高齢化社会ー

2019年10月18日

16万円

自宅を離れて高齢者住宅に入ろうと思っても、先立つものが必要になります。「家族が援助してあげれば」という声もあがるかもしれませんが、世の中はなかなかそうもシンプルに解決しないもの。こればかりは、実際に入居相談の現場に携わった私が断言できます。もし家族からの援助が期待できない場合、入居やその後の生活における原資は、必然的にご本人が受給する年金ということになります。私たちが、自分の毎月の給与額よりも高い家賃のマンションに住まうことがないように、この場合どうしても選択肢は「年金の範囲内で」となります。私たちが運営しているウチシルベに寄せられる相談においても、15万円以下で入居したい、という設定が全体の7割以上を占めています。

年金額は、毎年の物価変動などとも連動しながら変動していくものであり、「これまでにいくら支払いをすませたから、これだけ受け取れる」と確約されているものではありません。全日本年金者組合が発表しているデータによると、厚生年金に20年以上加入し続けた方の平均受給額は16万円となっています。
男性は約19万円、女性は約11万円と差があることにも注意が必要であり、たとえば「旦那さんが突然亡くなってしまった」などの場合は年金額がぐっと下がってしまうこともあります。

トップページへ