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自分の常識で進めると失敗のモトに

2020年01月10日

住宅型有料老人ホームでは、サ高住よりも居室スペースが小さい場合もある、と書きました。この話を聞いてみなさんはどう思われたでしょうか? 「部屋が狭くなるのは、住む人がかわいそう」「自分だったら広い方の部屋を選びたい」などと感じた方もいるかもしれません。実は、私自身も高齢者住宅にくわしくないころはまったく同じことを思っていました。しかし、実際に部屋を見てみると11㎡もあればひとりで暮らすには充分な大きさですし、むしろあまり室内で動かずとも暮らしが完結するサイズの方が、高齢者の場合はいいのかと感じたりもします。また、サ高住の場合も同様です。私たちの観点からすれば「お風呂は室内にある方がいいに決まっている」と感じるでしょう。しかし、入浴中は命に関わるような事故も発生しやすいとき。いったん部屋を出てわざわざお風呂に行くだけでも自然と安否確認になりますし、もしものときにもすぐに発見してもらいやすいという利点があるのです。
要するに、普通の住宅とは異なる「常識」がソフトとハードの両面にあり、建てるにしても運営するにしても、その常識がわかっていないととんでもない大火傷を負うことになりかねません。では、そのなかで地主さんにできることはどういったことなのか――。それは、「すべてをその道のプロに任せてしまう」ことです。
一般のアパート経営においても、あれやこれやと口を出してしまう地主さんはたくさんおられます。

しかし、どちらかというと的外れな指摘が多く、ひどいときには建設会社や管理業者とケンカ別れして
しまうケースがあるようです。「金を出しているから口を出すのは当たり前だ」という考えもわからな
くはないですが、小さなことには動じず、大きく構えておくのが、〝できる地主さん〟ならではの大き
な仕事です。

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