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要介護1.8ー数字から読み解く高齢化社会ー

2019年09月19日

要介護1.8

さて、ここまでは施設・住宅の整備状況について主に見てきましたが、実際の利用者となる高齢者の方にぐっとフォーカスをしてみましょう。

高齢者のなかでも実際にどのような方が施設へと入っているのでしょうか。当然ですが、お歳を召していても元気な方や自立して生活される方もたくさんおられますが、必然的に「なにがしかの介護が必要な方」がマジョリティになっているというのは誰でもわかると思います。

もちろん、高齢者住宅の種類によっても異なりますが、2013(平成25)年に一般財団法人高齢者住宅財団が発表した調査結果によるとサービス付き高齢者向け住宅で1.8、有料老人ホームで2.2、認知症高齢者グループホームで2.7、そして特別養護老人ホームで3.9が平均要介護度となっています。

2015(平成27)年度からは特別養護老人ホームに入居可能な方が要介護3以上に変更されましたし、この数字は調査当時よりも、現在では全体的にやや上ブレしていると予測されます。ごく簡単な指標でいえば、要介護2とは「食事や排せつなどの日常行為に何らかの介助を必要とする状態」であり、要介護3とは「日常生活動作やその応用版である手段的日常生活動作のほぼ全般にわたって介護が必要な状態」を指します。

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