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はじめまして

2019年07月11日

はじめまして。

私は株式会社くらし計画の白藤友啓と申します。私たちは「高齢者の住まい」をメインフィールドとしている会社です。事業内容の詳細は第一章でくわしくご紹介しますが、そのなかでも私が手掛けている内容は高齢者住宅建築のマッチング、すなわち土地を活用したいオーナーさま(地主さま)と建設会社、運営会社をつないでいく仕事です。

高齢者住宅を通じた土地活用と聞いても、ピンとこない方もいると思います。高齢者住宅という言葉は一般的なアパート経営や駐車場経営と異なり、ともすれば社会福祉の文脈のなかで語られがちです。
誤解を恐れずに言えば、必要以上に特別な存在に位置付けてしまったことで、実態が見えづらいものになってしまっている面も否めません。しかし、「高齢者住宅」という言葉を「住まい」に置き換えるだけでその意味合いはぐっと変わってくるはず――。

50年近く前の高度成長期、日本各地で多くの団地が造成されて家族の憩いの場となったように、いま高齢化が急速に伸長する社会で求められるのが有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といったシニアが安心して暮らせる住まいなのです。

とは言うものの、「自分が所有する土地に老人ホームを建設したら儲かる」などと甘い話をするつもりは一切ありません。実際に、施設数が増えるにつれて競争も激化しており、ソフトとハードの両面でしっかりとしたコンセプトを持つ施設に入居者が集中する時代がすでにやってきています。多くの入居者にとって、おそらく人生の最期を迎える舞台だからこそ入居者の選択はシビアになりますし、こうした流れが今後も続いていくのは間違いないでしょう。
しかし一方で、各章でも触れているように高齢者住宅ならではのメリットや強みがたくさんあることも事実です。費用、サービス、設備といった面でユーザーのニーズを上手にくみ取って具体化した高齢者住宅は、地主さまや運営会社に安定した収益をもたらす存在ですし、加えて地域に住まう高齢者やそのご家族にとっても貴重な人生の選択肢になりえるのです。
本書では、これまでに150棟以上の施設建設に関わってきた私の経験を、「ホワイトメソッド」という名でまとめました。高齢者住宅建築において考えるべきポイントや理解しておくべきリスク、あるいは実際にプロジェクトがスタートしてからの流れなど、地主さま目線でできるだけわかりやすく表現したつもりです。そして僭越ではありますが、単純な「利益の追求」だけに留まらない私の事業に懸ける想いも、本書のエッセンスとして随所に散りばめさせていただきました。

150棟の建設に関わるなかで、私がもっとも誇れるのは「経営破たんゼロ」という数字です。手前味噌ではあるものの、理念・ビジョン・ノウハウのすべてを関係者全員が共有できたからこそ成し遂げられた成果だと捉えています。そして、これからもこの数字を大切にしながら、全国各地でたくさんのプロジェクトに関わっていきたいと考えています。この本をきっかけにして、「共有の輪」がより広がっていけば、こんなにうれしいことはありません。

次回の更新ではわれわれくらし計画が高齢者住宅に取り組む理由について述べていきたいと思います。

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